次のステップ:業種別の検討事項
基本的な設定はすべて完了したので、次は社内の従業員にどのサービスを提供するかについて計画します。提供すべきサービスは業種と社内業務プロセスによって決まります。
以下に、業種別の一般的な検討事項を示します。これらの情報を参考にして最適なサービスを選択してください。
プロフェッショナルサービス:相談サービスやコンサルティングサービスを主な事業とする組織の場合は、ファイルサービスとカレンダーサービスの提供を検討します。ファイルサービスは、従業員の共同作業や情報共有に役立ちます。カレンダーサービスは、従業員がクライアントとの面会や締め切りの予定を管理するために役立ちます。
アプリケーション開発:ソフトウェア開発会社の場合は、社内開発者への Xcode サービスの提供を検討します。ソフトウェアの分析、テスト、ビルドを自動化して、ソフトウェアの品質を向上させるために役立ちます。内蔵のコードリポジトリを利用することもできます。
グラフィックデザイン/映像編集:デジタルアートやデジタルフィルムの制作を行っている場合は、大容量の共有ストレージスペースを用意し、大きいファイルにすばやくアクセスできるようにする必要があります。OS X Server の Xsan 管理サービスを利用すれば、SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)を構築してアクセスの高速化とストレージの大容量化を実現できます。
営業:従業員に iPad や iPhone を持たせて外出先や現場からでも社内ネットワークに接続できるようにする場合は、「プロファイルマネージャ」を使ってデバイスをリモート構成および管理することを検討します。これにより、従業員が社外でデバイスを紛失した場合でも、デバイス内の機密データを遠隔操作で消去できます。
プロジェクト管理:書類やカレンダーをオンラインで簡単に共有できるようにしたい場合は、Wiki サービスの利用を検討します。プロジェクト計画や関連書類を共有してリアルタイムで追跡したり、簡単に編集したり、変更を管理したりできます。Wiki にはカレンダーを添付できるので、ユーザはカレンダーを照会してマイルストーンや納品の日程を確認できます。
おめでとうございます!
ビジネスをサポートしてサービスをインターネットから利用できるように OS X Server を設定する方法を学びました。
次のステップは
OS X Server のサービスについてはまだ学ぶことがたくさんあります。メールサーバの設定や共有連絡先アカウントの作成などです。
これらのサービスの詳細については、「Server ヘルプ」をご覧ください。